『みんなの捨てる家。』観劇
昨今の「マスク盛れちゃう問題」ですが、
どうしてもほとんどの人の顔面評価はあがってしまいますし、
口元が見えていた時代よりも街ゆく人びとが優しいのは間違いないですから。
飲食店で注文して席ついてマスク外すと汚い顔面を晒してしまって
みんなが多少がっかりしていくあの独特の空気。
期待値を大きく下回って申し訳ない気持ちになるっていうアレは、
多くの人に訪れているコロナウイルスの直接的な影響でしょうか。
どう考えても間接的ですが。
はい、ということで。
今日はアナログスイッチさんの劇団公演。
他の人が言うのは全然いいんですけどね。
でも本当にブログの下書きが鬼のように溜まっている中で、
観た直後にブログ更新できるというのは良い舞台だったひとつの証でもあります。
(鬼が下書き溜めがちだったかはわかりませんが)
最後に少し触れるつもりですが、
開場時間からINして早々に一番後ろに座りがちなのですが、
え
自分でも驚いてます。
あと、ウイイレしてたクセに泣くなよとも。
今ここで。
舞台の話に戻って。
自然と涙が出てしまいました。
遼が悪くて。
前を向いて生きてほしい。
きっと遼自身も、みんなの気持ちもわかっているんだけど。
妹は自分があんなことしなければ100%助かった。
そんな気持ちしかない。
助けられなかったのではなく、自分が殺したのだと。
もうあの電話線を切る前の遼と、
今ここにいる遼はどうしたって違っていて。
周りのみんなは、昔の元気な遼に戻って欲しい。
誰も遼を責めてなんていないんだけど。
きっと、もう一生あの無邪気な遼には戻らない。
だから、周りの人は、それ込みの今の遼を好きになるのが正解。
なんだろうか。
よくわからない。
起きたことに対して、
誰が何をどう思えばいいのか。
遼も、いや、きっと誰しもなんだけど
過去の諸々、忘れられるわけないと思うし。
過去の諸々を抱えて抱えて、全部抱えて。
その上で遼が今立っていられるのは。
遼のせいじゃないよ、元気に生きて欲しいんだよって
周りのみんなが自分を大切にしてくれるのを感じて。
なんでもない元気な姿を見せなきゃとか
うまく言えないけど
「無理をしている」といえば言い方が悪いんだけど
無理をさせてくれる環境がありがたいし
周りの目が、そんな愛情を感じられることが、
どうしようもない自分の気持ちを上回って
今、自分の周りにいる人を大事にしなきゃって。
そんな気持ちがあるから今生きていけてるのかな。
言葉にならないいくつかの感情を抱えて、
でも、咲と話したことで、
遼の気持ちはほんの少し前に進めたんですかね。
少なくとも夢を叶えるという意志はまた一歩強くなったのかな。
と。
ここまで遼にフォーカスして話をしてきて、
この調子だと永遠にごちゃごちゃ同じことループで言えるからやめますが
実際、登場人物みんなが大小あれどそれぞれ何かを抱えていましたよね。
自分の場合は、↑みたいに遼と重ねて見ていたけど、
みんな立場や状況によって、誰かに自分を重ねたんじゃないかな。
登場人物それぞれの人生がこの舞台を通して、
一歩だけみんな進んだ。
この一歩が、とてもリアルでとても自然で。
大きすぎない一歩ずつが、どこか自分にあてはめやすいというか。
ちょうどいいなぁと思ったんですよね。
アナログスイッチさんの劇団公演は初めてですが
それぞれ観ていて。
"(結構)イケメンだぁ!"
"デカい!"
あれですね。
小島あすみさんは、ネット上で観た限りでも
「この人きっと会ったら8倍かわいいだろうなぁ」って思ってましたが、
15倍可愛かったですね。
写真映り悪いとかじゃなくて、
キャラ込みで動いたらより可愛いタイプって意味で。
(今のTwitterのアンパンマンアイコンはガッツリ可愛いのでアレと比べると1.25倍可愛いくらい)
石原さとみとか北川景子とかガッキーとか一応言いますけど、
結局、男がいちばん好きなのは小島あすみみたいな顔説をここに置いておきましょう。
渡辺さんはスイーツ作ってる印象そのままでした。
あー知ってる、そのまんまだという感想。
最後、みんなで遼と家を離れるときに、
この家(咲)とのお別れを受け入れられない感じを明に出すところが
すごくテツだなぁって思って好きなシーンです。
大迫さんはたぶん遼の奥さんになる人の役だったと思うけど、
めちゃくちゃちょうどいい顔してますね。
結婚することになってド田舎の彼の実家に来て、お茶とか料理とかお風呂とかいろいろ準備したりして、常識あってちゃんとしようとする、とても優しいけど自分のことも大事でなかなか大事な話を切り出せない本当によくいる良い人の女性の代表的な顔してた。
もちろん表情とかしぐさ含めての顔だから、大迫さんの凄さなんだろうけど。
(まぁ大迫さんは暴走族とかも全然できるでしょうけど)
今回みんなイメージ通りの配役だったなぁ。
で、木幡さんが今回は登場から
自分のせいで妹を助けられなかった。
(死なせたのではなく助けられなかったんですよね)
そんなシリアスなどうしようもない重たい話に
しっかりと向き合えたのは、
木幡さんの長男や、板倉さんの浩二を筆頭に
心から笑わせてくれて心にゆとりをくれた人たちがいてこそなので、
本当にあーいう役回りの人って重要だなって思います。
あと、お茶入れるだけのシーンとかマジでずるいからな。
あかねの彼をやってた方も、表情とかしぐさとか絶妙で、
ヒキテツトキも貴子も長男の奥さんも、マジで全員うますぎる。
咲は完全に少女だったし、
秋本さんも本当に自然体で、全部アドリブみたいだし。
こいつらマジでうますぎるわ。
(テンションあがって口悪くなるパターンのやつ)
遼のせいで咲を助けられなかったかもしれないけど、
遼にふっかけたあの3人はもちろん(舞台中にも出てきた話)、
じゃぁ事故が起きたとき近くにいた親はとか、
致命的な怪我をした咲自身もだし、
いろいろ考えだしたらきっと家族全員が後悔していて。
長男の嫁が言っていた
仕事を続けても、辞めても、どちらにしても後悔していたと思うから。
今が良い、今が好きだと思うことにした。
みたいなあのキマッたシーンの言葉は、
とても良い言葉だったなぁって。
どっちにしても後悔する瞬間ってある。
あとはなんか言い残したことあるかなー。
なんかこのお話に出てきた人、みんな良い人でしたね。
ぶつかり合ってはいたけどみんな良い人だったな。
もういつも通り長すぎるし、まとまりない雑談みたいなブログなんで、
そのついでにもう一個話すと。
仁田さんのブログも読みました。
大変だったんだなぁって思ったけど、なんかすごくわかるなぁって思ったりもして。
(わかるわけないだろって感じですが)
で、とりあえずまず言いたいのが
あのブログに対するコメントで
それまでのことは聞いてへぇーってなるしかないけど
の愛がすごくて、まじでこの人カッコいいってなったな。
そろそろ気づいたかもしれませんが、
実はこの方の漢字が読めなくてさっきから全然名前出せていません。
が、プロフに飛んだら書いてました。
サカキバラさん。
あー渡辺徹の嫁の。井森美幸と料理作りがちのアレだ。
ワイプでずっとしゃべってるあの。
(かっこえぇ)
しっかり開演時間にちゃんと始められる客層も含めて。
脚本、演出、キャスト、照明さん音響さんすべてのスタッフの人含めて、マジで全員そろった上で初めて好きってなるからみんな大事な存在やでと勝手に思いました。
ご本人と写真まで撮ってもらいました。
(適当に撮り過ぎてブレブレなんよ)
Twitterアイコンと同じ顔をしてたおかげで一発でわかったかおりまるさんがせっかく
最後になりますが、公演グッズも缶バッジのデザイン最高過ぎだし、
終演後の舞台セット写真撮影もとても思い出になる。
自分で撮った写真をこんな感じで勝手にメセカ風にもできてしまう。
あー、我ながら遼と咲の約束のシーンが蘇る良い画像だ。
じゃあの
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