『みんなの捨てる家。』観劇

昨今の「マスク盛れちゃう問題」ですが、

確かにありますよね。


どうしてもほとんどの人の顔面評価はあがってしまいますし、

口元が見えていた時代よりも街ゆく人びとが優しいのは間違いないですから。



飲食店で注文して席ついてマスク外すと汚い顔面を晒してしまって

みんなが多少がっかりしていくあの独特の空気。


期待値を大きく下回って申し訳ない気持ちになるっていうアレは、

多くの人に訪れているコロナウイルスの直接的な影響でしょうか。



どう考えても間接的ですが。


はい、ということで。






今日はアナログスイッチさんの劇団公演。


『みんなの捨てる家。』


略して
"みん捨て〜!"


を観に行きました。






24日マチネの忠津回です。



いやマチネって。


オマエなんぞは昼公演って言え。と。


わたし舞台知ってますよ感出すなよ。


と。





これは誰にも伝わらないとおもいますが


なんか「マチネ」って言うの「ソワレ」よりも少し恥ずかしいです。


他の人が言うのは全然いいんですけどね。




そして




いつになったら感想が始まるんだろうかと。




わかります。



でもこのブログのヘビーリスナーならお分かりかと思いますが



この辺で嫌いになってもらって、
できるだけ読者を減らしたい。


ひとりでも多くの人に読んで欲しくない。




大切な残りの寿命。
間違って読んでしまって不快な思いをさせたくない。
間違って私とあなたの人生に関わりを作りたくない。



でも、読みたいと思う人には読んで欲しい。
この矛と盾の二段階認証でやらせてもらってます。



ここまでの無駄話を聞ける猛者を今まさに選別しているという寸法です。




でも本当にブログの下書きが鬼のように溜まっている中で、

観た直後にブログ更新できるというのは良い舞台だったひとつの証でもあります。

(鬼が下書き溜めがちだったかはわかりませんが)




ではさっそくですが感想に入りましょう。
(さっそくではないんよ)



すごい信じられないくらいのネタバレがあるので、気をつけてください。
















とてもよい時間でした。


舞台の上はもちろん。
開場から劇場を去るまで。


気持ちのよい時間が流れていました。



最後に少し触れるつもりですが、

みんながこの劇団のことを好きな理由がよくわかる。





舞台は1番後ろの真ん中あたりから観たい人で、

開場時間からINして早々に一番後ろに座りがちなのですが、

小劇場の多くがコロナの影響で座席指定となったことをすっかり忘れており。


間違えてチケット戦争で柄にもなく速攻かましてしまったせいで、この日はまさかの1番前の席。



初アナスイ勢としては、
アナログスイッチを観ているお客さんたちを含めた景色で、この演劇を観ることができなかったのは少し残念ですが


そもそも視力もよくないので、
あんなに近くで役者さんの表情とかまで見れて不思議な感覚と共に、ソワソワしましたね。



まぁ観たのはマチネなんで、
マチマチですか。








いやマジでコレはどういうこと。



自分でも驚いてます。

マチソワのこういう伏線回収の仕方ってあるんですね。



文字でこんなに滑ることができるのは逆に才能といっても過言ではないだす、だすじゃない、ですよね。


スマホで打ってるとよく、です、が、だすになります。








実はこの公演は再演だったのですが、
自粛期間中に無料配信してくれていた前回の「みん捨て」をYouTubeで観ていました。



前回の公演はカスタマーサティスファクションが100%だったそうで、
私が知る限りでも、あのカスタマーサティスファクションが100%の舞台って2つしか知りませんのですごいですよね。




ただ


個人的には本当に申し訳ないのですが、
正直に話すと、ウイイレしながらパソコンで観ていたので、
前回の公演について感想を言って良い人間ではありません。
そんな資格はありません。



なので、今日は2回目ではなく、
初見の気持ちでした。


失礼ながら内容もそんなに覚えていないと思っていました。




でも、違いました。
全部覚えていた。


しっかり残っていました。




最初に咲がクイズを出したとき。


みんなの表情を見て、
なんとも言えない気持ちになって。


もうウルウルしてしまった。




そのとき、あー俺これ2回目の観劇なんだと。
自分の中で認識しました。


あと、ウイイレしてたクセに泣くなよとも。



ただ。


今ここで。

最前で泣くのはある種ネタバレじゃないですか。


俺のこの感情は今のこの瞬間に存在してはならない感情。
この劇場から消さなければと。


なぞの使命感でスッと立て直しましたね。






舞台の話に戻って。




許されないことをしてしまった人(たち)と。


それを許したい人たちと。




あの空間にどうしようもない気持ちがうずまいていて。


なんて感想を言ったらいいのかわからないんですが。

自然と涙が出てしまいました。



みんな悪くて。
誰も悪くなくて。



みんな相手を思っているのに、
みんな自分を許せない。



いや。
もしかしたら、本当は。


遼が悪くて。

遼のせいで。


だからこそ、遼のせいじゃないって。
そう言いたい。



みんな遼が好きだから。

前を向いて生きてほしい。



遼を外から見ると自分もその気持ちにもなるし、

きっと遼自身も、みんなの気持ちもわかっているんだけど。



自分が遼だと思うと。ね。
そんな簡単な話ではなくて。



そんな簡単にはいかないよなって。


妹は自分があんなことしなければ100%助かった。

そんな気持ちしかない。

助けられなかったのではなく、自分が殺したのだと。



もうあの電話線を切る前の遼と、

今ここにいる遼はどうしたって違っていて。



周りのみんなは、昔の元気な遼に戻って欲しい。

誰も遼を責めてなんていないんだけど。



きっと、もう一生あの無邪気な遼には戻らない。

だから、周りの人は、それ込みの今の遼を好きになるのが正解。

なんだろうか。


よくわからない。


起きたことに対して、

誰が何をどう思えばいいのか。



遼も、いや、きっと誰しもなんだけど

過去の諸々、忘れられるわけないと思うし。


過去の諸々を抱えて抱えて、全部抱えて。

その上で遼が今立っていられるのは。


遼のせいじゃないよ、元気に生きて欲しいんだよって

周りのみんなが自分を大切にしてくれるのを感じて。


なんでもない元気な姿を見せなきゃとか

うまく言えないけど

「無理をしている」といえば言い方が悪いんだけど


無理をさせてくれる環境がありがたいし

周りの目が、そんな愛情を感じられることが、


どうしようもない自分の気持ちを上回って

今、自分の周りにいる人を大事にしなきゃって。


そんな気持ちがあるから今生きていけてるのかな。




言葉にならないいくつかの感情を抱えて、

みんなこの世界で生きているよなとあらためて。





でも、咲と話したことで、

遼の気持ちはほんの少し前に進めたんですかね。


少なくとも夢を叶えるという意志はまた一歩強くなったのかな。





と。

ここまで遼にフォーカスして話をしてきて、

この調子だと永遠にごちゃごちゃ同じことループで言えるからやめますが




実際、登場人物みんなが大小あれどそれぞれ何かを抱えていましたよね。


自分の場合は、↑みたいに遼と重ねて見ていたけど、

みんな立場や状況によって、誰かに自分を重ねたんじゃないかな。



登場人物それぞれの人生がこの舞台を通して、

一歩だけみんな進んだ。



この一歩が、とてもリアルでとても自然で。

大きすぎない一歩ずつが、どこか自分にあてはめやすいというか。


ちょうどいいなぁと思ったんですよね。






アナログスイッチさんの劇団公演は初めてですが


秋本さんは「ハピマ」「ナイゲン」で
木幡さんは「尻を見てしまう」で

それぞれ観ていて。


劇団員じゃないけど宮崎さんはshooting painでお見かけはしましたが、フレッシュチームを観劇したので実際には初でしたね。


他にも藤木さんや渡辺さん。
小島さんも。


なんなら終演後にいた佐藤さんも。



このあたりは「テレビの人」みたいな感覚だったので



"わーー!藤木さんだぁ!"

"(結構)イケメンだぁ!"

"デカい!"


という芸能人に会えた感もあって。



あれですね。

小島あすみさんは、ネット上で観た限りでも

「この人きっと会ったら8倍かわいいだろうなぁ」って思ってましたが、


15倍可愛かったですね。


写真映り悪いとかじゃなくて、

キャラ込みで動いたらより可愛いタイプって意味で。

(今のTwitterのアンパンマンアイコンはガッツリ可愛いのでアレと比べると1.25倍可愛いくらい)


石原さとみとか北川景子とかガッキーとか一応言いますけど、

結局、男がいちばん好きなのは小島あすみみたいな顔説をここに置いておきましょう。




渡辺さんはスイーツ作ってる印象そのままでした。

あー知ってる、そのまんまだという感想。


最後、みんなで遼と家を離れるときに、

この家(咲)とのお別れを受け入れられない感じを明に出すところが

すごくテツだなぁって思って好きなシーンです。




大迫さんはたぶん遼の奥さんになる人の役だったと思うけど、

めちゃくちゃちょうどいい顔してますね。


結婚することになってド田舎の彼の実家に来て、お茶とか料理とかお風呂とかいろいろ準備したりして、常識あってちゃんとしようとする、とても優しいけど自分のことも大事でなかなか大事な話を切り出せない本当によくいる良い人の女性の代表的な顔してた。


もちろん表情とかしぐさ含めての顔だから、大迫さんの凄さなんだろうけど。


(まぁ大迫さんは暴走族とかも全然できるでしょうけど)




今回みんなイメージ通りの配役だったなぁ。




で、木幡さんが今回は登場から

しっかりした長男のトーンで入ってきたんですが



「いや木幡さんがそんなわけないやん」



と、悪うたっちょんさんがささやいてきた通り



案の定ポンコツ過ぎて(←役が)
ホントにだいすきでした。



回想モードのシーンは再演関係なく
2回目から「もうこの人コレ一択やんw」の


そんな王道の笑いのスタイルに悔しいかな、身体震わせて笑ってしまいましたね。






自分のせいで妹を助けられなかった。

(死なせたのではなく助けられなかったんですよね)


そんなシリアスなどうしようもない重たい話に

しっかりと向き合えたのは、


木幡さんの長男や、板倉さんの浩二を筆頭に

心から笑わせてくれて心にゆとりをくれた人たちがいてこそなので、

本当にあーいう役回りの人って重要だなって思います。


浩二みたいなザキヤマ感ある人を見てると元気出ますね。



あと、お茶入れるだけのシーンとかマジでずるいからな。





あかねの彼をやってた方も、表情とかしぐさとか絶妙で、

ヒキテツトキも貴子も長男の奥さんも、マジで全員うますぎる。


咲は完全に少女だったし、

秋本さんも本当に自然体で、全部アドリブみたいだし。


こいつらマジでうますぎるわ。

(テンションあがって口悪くなるパターンのやつ)





遼のせいで咲を助けられなかったかもしれないけど、


遼にふっかけたあの3人はもちろん(舞台中にも出てきた話)、

じゃぁ事故が起きたとき近くにいた親はとか、

致命的な怪我をした咲自身もだし、


いろいろ考えだしたらきっと家族全員が後悔していて。



長男の嫁が言っていた


仕事を続けても、辞めても、どちらにしても後悔していたと思うから。
今が良い、今が好きだと思うことにした。


みたいなあのキマッたシーンの言葉は、

とても良い言葉だったなぁって。



どっちにしても後悔する瞬間ってある。



あの時あの選択をした自分には納得してるけど
でもあの選択をした自分が嫌いだ。

この矛盾を持ってるのが人間。
でも、確かにどっちにしても後悔した。

今は今が良いと思えなくても、
この先でそう思える自分になるしかない。

まぁ自分の気持ちだけでどうこうの簡単な話ではないですがっ。





あとはなんか言い残したことあるかなー。



なんかこのお話に出てきた人、みんな良い人でしたね。

ぶつかり合ってはいたけどみんな良い人だったな。





もういつも通り長すぎるし、まとまりない雑談みたいなブログなんで、

そのついでにもう一個話すと。



仁田さんのブログも読みました。

大変だったんだなぁって思ったけど、なんかすごくわかるなぁって思ったりもして。

(わかるわけないだろって感じですが)


で、とりあえずまず言いたいのが


あのブログに対するコメントで







それまでのことは聞いてへぇーってなるしかないけど


の愛がすごくて、まじでこの人カッコいいってなったな。




そろそろ気づいたかもしれませんが、

実はこの方の漢字が読めなくてさっきから全然名前出せていません。


が、プロフに飛んだら書いてました。


サカキバラさん。

あー渡辺徹の嫁の。井森美幸と料理作りがちのアレだ。

ワイプでずっとしゃべってるあの。




ということで、俺も仁田さんのこれまでのことは聞いてへぇーってなるしかないんですが

(かっこえぇ)


劇場でもらった「ひまつぶし通信」を読んで、


開演前の時間の使い方の話とか、
共感しかなくて。


あーこの人ほんとに舞台好きなんだなぁ。
共感してる俺もやっぱ舞台好きだったんだなぁ。


って思わせてくれたし



あのブログのアナスイめちゃええやつらやんという温かさと、
このひまつぶし通信の舞台好きなんだなぁの温かさと。



開場して笑顔で迎えてくれたかおりまるさんも、
席に案内してくれて「ひまつぶし通信」をくれた仁田さんも、

しっかり開演時間にちゃんと始められる客層も含めて。



こういう小さなことが、舞台を見る上での機嫌のよさ、つまりは精神的なゆとりとか、気持ちよさとか、劇団に対する良いイメージとかに繋がってるから



脚本、演出、キャスト、照明さん音響さんすべてのスタッフの人含めて、マジで全員そろった上で初めて好きってなるからみんな大事な存在やでと勝手に思いました。






…そして、この日。
もう1人のビッグスターとの緊張の瞬間が。


あの爆笑をさらった伝説のクイズの主役。




「忠津勇樹」




ご本人と写真まで撮ってもらいました。

(パネルなんよという軽めのボケ。)





感動です。

(適当に撮り過ぎてブレブレなんよ)



Twitterアイコンと同じ顔をしてたおかげで一発でわかったかおりまるさんがせっかく

「お写真撮りましょうか?」と聞いてくれたのに、


『いや、自撮りの方がおもろそうなので。』



という特殊な断り方をしてすみませんでした。




写真はパネルですがマジで本物の忠津勇樹が来る日に予約してた俺すごすぎん?




最後になりますが、公演グッズも缶バッジのデザイン最高過ぎだし、

終演後の舞台セット写真撮影もとても思い出になる。






自分で撮った写真をこんな感じで勝手にメセカ風にもできてしまう。

あー、我ながら遼と咲の約束のシーンが蘇る良い画像だ。




ということで、これ以上ないアナログスイッチデビューを飾ることができました。

また観たい。

あの日、秋本さんに目をつけた自分天才。



じゃあの


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