肉サイ『 、恋をする』観劇。

肉汁サイドストーリー

『 、恋をする』観劇。







恋愛系が苦手で月9とかもほぼ見ないので迷っていたのですが、


土橋銘菓の選球眼は信用できるだろという思いとの闘いの上、前日23時頃に行くかーってなりました。




行ってよかったです。

(近くの図書館もなかなかイケな図書館だった)




引くほどネタバレするので見たくない方はここでさようなら。


また寒くなる時あると思うから毛布しまうのはもう少し待ったほうがいいよ。





















「誰かがいないと自分で自分のことを好きになることもできない。」






みたいなことをハリマがトヨキに言い放っていたけど、

トヨキのようなクソ男に限らずなかなかの人類に当てはまる気がする。





自分のことは嫌にはなるけど嫌いだとは思っていないし、

まぁこんなもんだろうと思っているし、

かまってちゃんにはならないようにとがんばって生きてはいて




今のところトヨキほどのヤバさは持ち合わせていないけど、



誰かに存在して良いと認められないと精神を元気で保てない面はたぶんある。



大丈夫だよとハンコを押してもらうと一定期間は平気なものの、

すぐに期限が切れてまたハンコを押してもらわないといけない。みたいな。


生きてて良いですよ証明書を発行してもらいながら、

他人に依存する面は少なからず、残念ながらあると思う。




「良いパンチだね(にやり)」


みたいに強がりながらもハリマの右フックがしっかり顎に入って脳が少し揺れた。





ハリマはそれを悪いことのように言ったし、トヨキに関しては間違いなくそれは悪いことのレベルだが、


ある程度の他人への依存はきっとこの世界では必ずしも悪いことでもないのだろうし、サンボマスターもなんかそんな感じのことを愛と呼ぶんだぜみたいなこと言ってた気もしている。






ケンちゃんとちよかの会話は本を読んでいたのもあって難しい言葉がダーッときて、全部を理解することはできていないのできっと台本を買って帰るべきだったのだろうと感じてはいるけど。




ハリマ、ノンナさん、鞄持ちくんとの関係はもちろん、ケンちゃんとちよかの会話も他の人たちの話に当てはまることも多く、いろいろと繋がっている3組だったわけだけど、


だからといって「こことここが繋がってるのね」みたいな伏線回収とは違うかもだけどその爽快感みたいなものはそこまでなくて、それもまたなんでしょうね。


ピタッとピースがハマった感じではない、このフワフワとしながらそっとハマっている感じというか、強すぎない3組の繋がりもまたどこか心地いい感じもあった気がする。





土橋銘菓は以前見たブルーベリーに近いと言えば近い役回りで、なんかあの顔と雰囲気に合ってしまうハリマという人物だったな。


中野さんの演じたトヨキも、あの毛量とか、諸々の所作もすごい嫌でとてもトヨキだった。





個人的に一番好きだったのは鞄持ちくんだったけど、

まず顔が好きだったし、キャラも素敵でしたね。


ノンナさんは異常に綺麗で、舞台を見ている中で眼球で一回写メ撮って撮ったやつを拡大して見ても(※イメージです)マジで綺麗だったので女装かどうかも怪しかった。


あの2人もいろいろと抱えていたものの、この舞台上の異常性からするととてもホッとさせてくれる2人で、あの2人のお話に移ったときだけが心休まる時間でした。








めずらしく最前列で見たせいで可動域の関係で、最後のハリマの電話シーンを目視することはほぼできなかったが、目で見ていなくても途中からは我々に語り掛けているというのはわかった。自分に語り掛けていたのかもしれないけど。





最後の3分間はきっと幸せな時間でも、救われる時間でも、楽しい時間でもなかったのだろうし、悲しさを感じる場面でもあったのだろうけど、それでも自分の精神が生き返っていくのを感じた。


わりとつらめの90分が目の前で起きていてそこそこ神経をすり減らしていた自分の感情が、この景色は実際に起きていたことではない3分間とわかりつつも、疲れた感情が元気になっていくのを。



ハリマとトヨキが楽しそうにしているところを見て、とても優しい気持ちになったし、中野さんが完璧なトヨキだったせいで若干嫌いになっていたので、とても楽しそうないいトヨキを見れたことで中野さん自体も好きになって帰れた側面も正直ある笑。



どうしてもハリマの合図で始まったあのシーンなので、ハリマとトヨキを7割がた見てしまった部分があって他の2組もしっかり見たかったとは思いますけども自分は1人しかいないのでそれもまた仕方なし。




あの3分間があったおかげで劇場から駅まで軽い足取りで帰ったのだと思う。

あの3分がなければもっと足が重かっただろうと思った。


ハリマには、見たかった景色、あったかもしれない日を見せてくれてありがとうと伝えたい。







肉汁サイドストーリーさん、るんげさん、ほとんどのキャストの皆さん、荻窪小劇場、この日はたくさんのはじめましてに成功した良い1日だったな。





(Twitter:@nikusideから引用)



観劇後、肉サイさんのあげていたイメージ写真を見返して、素晴らしい写真たちだとあらためて思った。

3組をあらわすこれ以上ないイメージ写真。




チケ代 3200円。安かった。


じゃあの




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