『失恋フラワーショップ』観劇。

虹の素×Daisy times produce


『失恋フラワーショップ』を観劇。


初日に行きました。







Daisy times produceは花コンセプトっぽい感じしてるから、

そういう題材扱ってるのなんかいいですねと見ながら思った。








3話というか4話というかの短編集でしたが、話と話の繋ぎもよくて楽しかったです。




繋ぎの部分は日替わりゲストの役割はかなり大きいと思うけど、あれだけ主要な役割であればゲストによって結構舞台の雰囲気とか色は変わるでしょうから日替わりにする意味はあるなと思いました。




ナイゲン以来に星さん観たかったけど日程合わずで今回は残念。

でも植野さんとてもよかったので初日も大正解でしたね。

(あの役は雷俊さんのも気になる)



植野さんは今回はあえて演じてないような自然さを意図的に出してた感じしたけど、今回の舞台はその感じが合ってたと思うし好きでした。



(この前観た全然関係ない舞台がゲストさん扱いのチケットで行ったら2時間のうち2分も出てこなくてさすがに「はぃ?」と思ってたのでゲストがちゃんと出ててよかったですーというシェフのきまぐれ皮肉を添えて)






じゃネタバレします。さよならー。



今年は梅雨入りしたらめっちゃ雨降るらしいよ。

























第2話の「夕顔」好きでした。




そもそも「”まゆお×あだつ×津田幹土”は良い組み合わせだな」と思って舞台観に行くの決めてたんですけど、しっかり楽しかった。




あだつさんのポテンシャルの高さによって、まゆおも津田幹土もみんな活き活きとしている感じがして。

なんか無駄がなかった。洗練された時間だった。




やっぱり今の安達優菜さんはとても良いと思いましたわ。




あだつさんはたぶん6年くらい前から舞台内外いろんなところでちょこちょこ見たりした中で、最近?ではないけどラストスマイル、つよたべとか観てると総合的に良い役割になって安心のよい役者さんだという信用を積み重ねていく。


舞台に対するというか、社会人が仕事する上での当たり前の意識がしっかりある人がちゃんととても良い、という姿はまともな人が損しかしないこの社会の不条理に反していてとても気持ちよく勝手にうれしい気持ちになったりもしてしまう。

(ちゃんとした人間性かどうかなんておまえにわからないだろという話はおいておいて)





まゆおとあだつさんが共演するのもあんまり記憶にないのだけど、ジゴマ2であったらしい。


それを知って、あー確かに。と思ったけど直接絡むシーンはあまりなかったので新鮮な組み合わせだった。できればまた観たいものだ。





あだつさんによって2人も活き活きとしてると言ったけど、まゆおも津田幹土も元々好きな役者さんなので舞台上でこの3人だけが作り上げる世界というのはなんか心地よかった。





まゆおはホームズなのにみたいな役よりはリバース・ワールドや今回みたいな方が個人的には好きな山本真夢だなと思うけど、


これたぶん「元気で爆発力のある役が良い」ということではけしてなく、演じる上での敬語や丁寧語の違和感の問題なのかもしれないとかいろいろ分析しはじめたものの、まぁそんなのどうでもいいやと思ってやめた。(やめたならこの話いらない)




とにもかくにも今回のまゆおがなんかよかったので何も言わずに帰るつもりが、よかったよと言って帰ってしまった。




宿泊客と地縛霊がお互いに相手をバカにしふざけ合いながらも、お互いのことを理解してくれている側面があって、ラブホラーサスペンス下衆コメディであるとともに、とても優しい空間だった。


いいお話だった。




まゆおとあだつさんがバチバチにやりあっていて、自由さはありつつ、ストーリーからはみ出ることなく進んでいってなんか好きだったな。

コメディタッチの舞台というのは千秋楽に向けてひどくなるもの(良い意味だと思う)だろうから好みとしても初日で良かったとも思った。





ストーリーも地縛霊がカバンから刃物を見つけて「この宿泊客が犯人?」というニュースが流れて、宿泊客は実際にその犯人だったわけだけど、



昨今の流れだとここは実は関係なかったり、犯人じゃなかったりする中でその認識のすれ違いから生まれるものを描くことが多い気がして、ちゃんと普通に犯人だったのも短編コメディとして無駄な要素も複雑さもなくて好きだった。



この舞台においてはオチ含めて笑えるベースでよかったので、話自体はまっすぐなレールの上で地縛霊、宿泊客、仲居の関係性をそのまま楽しめたのが良かった。

変な裏切りなく見たかったし、そうなってとてもよかった。





「夕顔」は座りや寝転ぶシーンが多めではあって、自分は最後列だったのであまり見えなかったのが若干残念ではあったけど、最後列だからというかあの会場だと最前列以外の人はなかなか厳しかったかもしれないですね。


まぁ死角があるのは仕方ない。






2話に限らずだけどOP(オープニング)から総じて津田幹土もとてもよかったと思う。




ところで津田さんだけずっと呼び捨てなのは気になるところだけど、なんとなく言いたくなる四文字の漢字なのである。


ひらがなにしても5文字しかないところがかわいい。




ひらがなにすな。



ずっと何を言ってる。





ちなみに”植野祐美”さんもひらがな5文字ですが、

津田幹土の名前の言いたさには敵いませんよ。







悔しくもないことで突然煽られてる植野さんがかわいそうになってきました。




そんで、OP()で書くならもうOPって書くな。

オープニングって書け。







ゆーとりますけどもね。





さて。


そのほかのお話もちょっとだけ感想。






1話「チューリップ」は某スカッとジャPン的なソレでしたね。



『失恋フラワーショップ』というタイトルの舞台として、その1話がわかりやすくTHE失恋フラワーショップだったのいいなと思いました。


石井ちゃんも好き。

石井だと高確率で日本全体として「いしいちゃん」になるのは完全にやるせなすの影響なんだろうから、やるせなすってすごい。知らんけど。




今回、総じて出てる人みんなよかったですね。




SUPER☆GiRLSでオタクはじめた人間なので、ここに来てDaisy times produceさんがにょすや久冨さんとつながってるのもまたちょっとおもしろいというかなんというか。



脱線ついでにわたなべひかるさんの話すると、前回の『リバース・ワールド』で超絶☆歌劇団以来に舞台上で観れたのがよかったです。


これまでも観ようと思えばいくらでもいけたじゃんとか言われてしまう悲しい世界なのであんまりこういうの言いたくないですけど。



リバースワールドでなんか「わー、にょすー!」ってなりました。

超絶☆歌劇団好きだったな。










3話目「紫陽花」のタクシーの話は、

自分は好きじゃない考え方ではあったけど最後のところまではよかったし、あっという間に時間も過ぎた。


最後のところが嫌だと言いつつ別の感性と触れることを拒絶はしないので、あの結末で全然いいです。




そもそも恋愛系を見るのは得意じゃない。月9とかほぼスルーな人なので、この3話はシンプルにあまり自分に向いてないジャンルの話だっただけだなと思いました。

(じゃぁ失恋フラワーショップ観に行って感想書くなよっていう)






でも本当に高岡くんも小林さんも2人の作り出した空間よかったです。


2人の関係性とか、タメ口に切り替わるところとか、徐々に近くなる距離感も、最初のソメイヨシノの件も、最後のソメイヨシノも素敵だと思いました。




小林さんはホームズなのにで見てたことを後で知ったけど、まったく別人でこの前はJKだったし今回はしっかり大人だった(ばかっぽい感想)






佳乃みたいな考え方で姿を消すことは全然あるだろうし、この世界のどこかにありふれたことだと思うし、わかりはするんですけど




やっぱりなんというか、



佳乃の考えはわからなくはないけどシンプルに好きじゃない。



言いたいことはわかる、つもり。

そんな気持ちになるよね、とも思うし、全然ある話でもあると思う。


理解はできるけど、

ただなんで話しないのかは全然わからないわ。





こどもを産めない身体であることで悩んでいて

こどもが欲しいと思ってる彼からプロポーズされた。


(彼はこどもが好きだし、何気ない会話の中でもしも2人のこどもが生まれたらみたいな話をしていたから佳乃が勝手にそう判断しただけだけど)




彼に自分がこどもを産めない身体だと言ったらきっとそれでも良いから一緒になりたいと言うだろう。

でもそれは彼の本当の幸せを奪うことになる。

彼はそれでいいと言ってもそれで良くない。

辛いけど彼の元を去らなきゃいけない。

一時的に彼を傷つけることになるし自分も傷つくけど結果的に彼は良い人を見つけて子供を授かり幸せな家庭を築くだろう。

この決断でいい。


だから、プロポーズを断って突然彼の前から消えた。






なに言ってんねん。


と思っちゃった。



なんかきらいだー




話して。

それは。

涼太どうやって生きていくねん。




結局涼太は佳乃のこと一生探し回ってたし。それはそう。




最終的に佳乃のこと見つけて、涼太もええねんでゆーて。

俺にも必要な時間だったよーゆーて。

ふたり結婚してはったけど。



そんで花屋を辞めてましたけれども。




なんかスッキリしないなぁと



なんやねんなんやねん



と思ったけどそれでいい。



佳乃と涼太のふたりが良いならそれで。




この話は40分くらいですかね。

短編なのである程度省略するのは当然でね。


描かれてない部分をどれだけ補完できるか。




佳乃ぉぉぉ、涼太ぁぁぁぁとなる人は必ずいた中で、


自分が「佳乃つらかったよね」と思えなかったのは、彼らふたりの関係性を消化しきれなかったのは、自分の中にある経験やら材料が足りなかったのだと思う。





佳乃は徐々に関係悪化してフェードアウトみたいな形でもなく仲の良い状態から突然自分から涼太をフッて、自分から離れた先で「失恋フラワーショップ」という失恋にまつわる花を売っている花屋を開いているのも、俺は一体佳乃のことをどう思えばいいのか。



いやまぁ突然ではなかったと思う。涼太が気が付かないといけなかったんだろう。あるよね、そういうの。でもねー。



それで涼太と結婚するから失恋フラワーショップ卒業です!って言われてもなんか全然納得はいかないんだけど、たぶんちゃんと意味を考えれば納得いくというか、佳乃ぉぉぉぉよがったねぇぇ(泣)となるんだろけどちょっと俺がそこにいくまでこのブログ更新待ってたら完全に時期過ぎちゃうので、一旦なにもわからない人で恥ずかしいですが更新しまーす笑。






まぁそんな細かいことはいいよね。

もっとざっくりしたものが伝われば。



薔薇の花が本数や色によってハナコトバが変わるって話から、

あの演出もわかりやすかったしよかったですね。





ちょっと雑すぎるけど感想に時間かかりすぎてるから中途半端だけど更新ー



夕顔好きだった!


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