「SHOOTING PAIN」観劇

4/10(水) 「SHOOTING PAIN」FRESHチームを観劇しました。




ピヨピヨレボリューションさん、はじめまして。




ガンガンネタばれしていく所存ですので、内容知りたくない方は大きな声でさようなら

m(_ _)m













とはいえ、ストーリーについて何か書くつもりはないんだけど、感じたことをツラツラと。



でもどこまで自分の経験を書けば感じた想いを伝えられるのか、どこまでは言わない方が読みやすいのか。


そんなことを考えているととても難しい。






小学校6年のときか。
それまでずっと遊んでた人達に除け者にされたことがあった。


小春のような壮絶なイジメではない。
まぁたまにはそんなこともある。



1人ガキ大将みたいなコがいて。
遊んでても常にそいつの有利になるルールにコロコロ変えたりしてたんだけど、俺はそういうのにあまり従わないタイプというか。

度が過ぎたやつには「は?」って言っちゃうタイプで。



キモいとされているやつにタッチして「菌が移る〜!」みたいなよくあるノリのやつも最初の2回くらいは正直オレもそのノリに付き合って菌が移って他人に移したことはあるが


すぐにしょーもなさすぎて、オレに菌が移るとそこで終わりになってしまった。

でもそれでイジメられるようなこともなかったのだが。




そんな反抗心むき出しの6年間の中で、
ある日の土曜日(昔は土曜は午前中だけ授業)。
午後からみんなで学校で遊ぶ約束をした。
ただその日、俺以外のみんなは学校へ来なかった。



まぁそれが下手くそで。
ガキ大将みたいなやつがニヤニヤ俺に話しかけてきて。「今日学校でサッカーしよう」って言うんだけど、そのあと廊下で俺以外のみんなで話してる。


あーこりゃなんかあるなぁと思って。

一回帰って学校行ったけど、なんとなく変だと思ってたから中に入らずに学校のグラウンドを外から眺めてて。


そしたら1人だけ来てくれたんだよね。


「ここにはみんな来ないよ。」って。
わざわざそれだけ言いに。

そのあと彼はみんなのとこに戻ったけど、
一度来てくれたことが彼の優しさと勇気だった。


そのまま家に帰ったら親が変に思うからとりあえず夕方まで公園行ったりして。
今と違ってスマホもなければ時間つぶすとこもなくて。無限に時間があるって感じしたな。


そこからクラスの中のそのデカい組織から外れたけど、他に友達もいたし、たいして生活は変わらなかった。

ましてすぐ中学に入ればまた友達もできたし、小春みたいな経験はない。一回ちょっとなんかあったくらい。くだらないヤツらに関わらなかっただけ。


でもこの舞台観て、あぁ俺はあの日イジメられたんだなぁと自分の中で1つ、わかっていたけど、落とし込めてなんかスッキリした。


俺はあの日別にいいやと思いながらも、やはり少し悲しかった。
というかあー俺もちょっとここ最近態度がデカ過ぎたかなぁとか、小6ながらわりと普通に反省した。どうでもいいヤツらだと思いながら、少し傷ついた。

あとは、どうでもいいやつらの中にたぶん俺のことをそんな嫌いじゃない人も数人いて、こんなのに付き合わせて申し訳ない気持ちもあった。

公園で途方もなく長い時間を過ごした。
それでも平気に思えたのはきっと彼が来てくれたから。



高校から会えてなかったけどなにかのきっかけで就職して上京して10年ぶりくらいにまた都内で会えて た。
一緒にフットサルしたり、ご飯食べたり。また遊べた。


でも最近はまた何年も会ってなくて。
舞台を観ていて、マツリと小春を見て、何度も彼に「ありがとう」と言った。今すぐ会いたくなった。



もっと振り返ると、そういうバチバチの場面はこれまでも何度かあったけど、その都度別の何かがすぐに自分を助けてくれてどん底に落ちるようなことはなかった。


舞台が終わって振り返って、
その何かのひとつひとつに、感謝した。







話、変わって。


高校のとき。
バレー部にだいぶ遅れて途中入部して。
その頃、ある部員に話しかけたとき言われた。


「俺と一緒にいない方がいいよ。」って。


小春と同じセリフを。



気にせず一緒にいた。
その後も別にほかのみんなとも変わらず一緒にいたし、なんならその子とみんなも一緒にいたし。

俺目線では愛されてイジられているとは思っても、まったく彼がイジメられているという感じはしなかった。
でも彼にとってはみんなのイジりは行きすぎていたのかな。


「別にオマエに友達が少ないかなんて知らねーよ笑」って感覚だけで

彼を助けてあげようとか上から目線で思ったことも、何もしたつもりはなかったけど、普通に接したことが

マツリと小春を見ていて何かを肯定された気がした。


これも小春とマツリとは違うし、
小春のペインほどの経験はしていないけど。





この舞台、いろんな場面で、彼ら彼女たちの苦しさには他人事ではない考えさせられるところがたくさんあった。



基本的にグッときたポイントはみんなと同じ気がする。
最初にきたのはシュークリームで。



「限界だと思ったときに、過去の思い出が救ってくれた」みたいな歌詞(セリフ)は特に胸にきた。



精神科の話で。

あの奥さんの苦しみは。

人の痛みを完全に理解することはできないまでも、想像するだけでも苦しい。




そんな中でのパプアさんとの屋上での出来事はとても胸にきて、この日初めて涙が流れた。


パプアさんこと、ねづっちこと、鶴岡さんの歌。
パプア14世でしたかね。

四季のリトルマーメイドのマエムキニに似たイメージを持ちました。声も役通りストレートで純粋な歌でとても素敵だった。


パプアさんと婦人のコンビは特に歌が素晴らしく。
曲に合わせてではなく、物語と感情に合わせて歌になってる舞台の歌でホントに「うわー、やっぱ何かを伝えるのにクオリティって大事だ」ととても感動した。



細かい話すると

オープニングも照明と合わさったみんなの表情はめちゃめちゃ怖いし、目が合ってしまうからなお怖い。



あとはラストシーンで、マツリが1人になったときに、蛍光灯ひとつだけの灯りなんだけど。

照明がないあのシーンは舞台というより突然リアルな体育館みたいになってなんかとてもリアルに感じてあのシーンの照明よかった。


そういうこだわりみたいなものも、それらのクオリティってとても大切で、とても嬉しくなる。




あと、しみず ゆうかさんが可愛かった。
(突然)

顔というか雰囲気かなアレは。
顔かな。わかんないけどなんか好き。
(突然なんの話)

アフターイベントの「MASAKI SHOWTIME」で運良く?ずっとドンピシャ正面にいて、
逆に見ていいのか迷って、、、



って


話、戻ろう。


タテウチ含めて、みんながみんなダンスや歌が得意ではないと思うけど、釘付けになるようなパフォーマンスで。

あんなに動くタテウチをはじめて観た(笑)


演技、ダンス、歌と、
みんな自分の得意・不得意があって。
ただその不得意がチームの総合力で全然見えなかった。


いろんな人がいて。
個性を認め合うこのチームの感じ自体も、この舞台にふさわしくも感じた。
勝手に感じた。






そして、パンフレットをめくったところに書いてある主宰の右手さんのコメントが自分にとってはすごく響いた。


パンフレットの言葉ひとつひとつと握手した。


ここに書いてしまっていいのかわからないから難しいし、なんか書くのがもったいない気がするからどう伝えよう。


舞台を観た上でこの言葉を受け取って。



人と関わることで痛みを伴うことはあるけど、俺も人が好きだしこれから先も信じて関わっていきたいなぁ。


あと、全文読んだ人には伝わる「大きな声でさようなら」って言葉がすごく力強くてね。




そしてのそして。
公演中の歌で、シュークリームのと、shooting painが特に聴きたかったので過去公演のCDを買った。


が、実は過去公演から曲が変わっているらしく8曲中shooting painの一曲しか入っていなかった。
(買うときの段階で教えてくれました)


1曲3000円か〜。
しかもこの曲はYouTubeに上がってるしな。


と、思ったが今はそんな自分をグーで殴りたい気持ち。




すげーいい。
残りの曲もすげーいい。


まぁ当たり前か。
前回かいつだかの同じ舞台の曲なんだから、話に合ってないわけない。


どれもよかったけど、

太陽
運命
忘れないよ

が好き。
特に「忘れないよ」が好き。






で、俺はどの辺りで全員がマツリの作り出した登場人物だと気がついただろう。

はじめにマツリとマツリと小春が登場したとき。

マツリが2人いる状況で、多重人格の選択肢が生まれた。
どっちか死んでる?という選択肢も。

そこから小春がこの世にいないのは序盤でなんとなくわかった。
小春も同じような服を着ていたし、小春も含めた同一人物の選択肢もこの時オレの頭にあった気が。


と、舞台が始まって、いろんな選択肢がポンポンポンっと吹き出しで頭の上にいくつも広がって、
物語が進むにつれて、選択肢が1つずつ消えていって、結論にたどり着く感じ。


舞台をそんな目で観てはいないが、今思い返せばそんな感じ。

小山田さんの伏線もたくさんあったしね。


たぶんだけど多くの人が同じように思い描いていた想像に最後近づいていくイメージ。

裏切られる最後ではないと思う。

これって作る側からしたら残念なのかな?

でも、俺はそうは感じなかった。




精神科って患者さんは自分の現状を理解できていないところも多くて、その中で診ているお医者さん達は現実を理解して見ていて。


その感じに観ている側も近かったのかな。
どこか切ない感情が終わりにつれて大きくなる。



小春の人生の最期を描いたシーンは、驚くような描写ではないけど、涙が出た。


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‪きらきら光る汗がキモいなという価値観‬
‪Shooting pain‬
‪キミがそう言うからキモくなるんだ‬
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ラストのshooting painに載せて、
小春ちゃんがもがき苦しみ
ラストに向かうあのシーン。


もう一度観に行く予定があるから、大切にしたいな。



観終わったあと、悲しい中に、最後はどこか希望があって。



生きよう。


って。
言葉で言っても、うるせぇってなるけど。


この舞台はそれを心まで届けてくれる。
なんか少し優しい気持ちになれた。


良い舞台でした。




今年タテウチが出る舞台は、
「信用しろ」って言われてたけど、

当たり前だけど、
とりあえず一発目その言葉に嘘はなかったな。

8月のタテウチ脚本&プロデュースの舞台も期待しかない。

主演:山本真夢、演出:平竜

ってのもワクワクしかない。

「m sel.」も楽しみだー。

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