舞台「POWER OF DREAM」観劇
今日(8/19)はGIRL'S DREAM PROJECTのミュージカル『POWER OF DREAM』を観劇するため、名古屋まで行ってきました。
まずは、GIRL'S DREAM PROJECTってなに?
という話ですが、
すみません、あまりわかっていません。
名古屋を盛り上げよう!
名古屋から盛り上げていこう!
という形で、今回は初回?なのでしょうか。
ミュージカルをやりますということで、
地元のアイドルとオーディションで選ばれた人達とで?かな。やるという感じですたぶん。
ここに、元GEMのちさるんが参加するということで自分も気にしていました。
ただ正直言ってこのプロジェクトには不安しかなく。
ニュース記事を読んでもなんかこんな形でミュージカルが出来るのかというのもそうだし、
アイドル全般には詳しくないので、
名古屋のアイドルとなると出てくるワード知らない事だらけ。
ちさるんの舞台が観たいってGEMの頃からずーっと期待していたし、いつか絶対に観に行くって話をしている中で、
決まったこの謎のプロジェクトに対して、「ここでいいの?」という不安が正直。
要は、わけのわからないプロジェクトに参加して本当に大丈夫なんだろうか。とバサっと言ってしまうとそういう気持ち。
ちさるんのミュージカルに対するこれまでの決意とかそういうものも含めて、
本当にここで大丈夫だろうかと思っていて、
いざ公演が始まってもなかなか観に行く決心がつかなかった。
まぁそもそも東京にいるというのがあるんですけどね。
「念願のミュージカルが決まった」
この言葉に対して、
「おめでとう」
この言葉が出てきませんでした。
なんでこんなことを最初に書くかというと、
今日観て、言えたからです。
心から。
(少し嘘をつきました。直接は言えなかった。。SNSで、、補足だ…)
時計を戻します。
昨日。
「POWER OF DREAM、後半に突入」的なツイートを見て。
あらためて、POWER OF DREAMのHPの日程を見ました。
ちさるんを観に行ける日が明日しかない。
うーん。
明日はアレとアレに行く予定が。
でもいいのか。
本当に観なくて?
ミュージカル女優・伊藤千咲美の始動を。
いや、今回を始動と呼んでいいのか?
どうする?
…どうする。
そんな中で、ずっと頭に残っている言葉。
「舞台決まったら1番にみにきて」
バカかもしれません。
そんなのみんなに言ってるかもしれない。
でも、この言葉は絶対守ろうって決めてた。
まぁ結局は1番に行かなかったし守ってないんですけど。
営業トークだなとか、そういうのはわりと敏感なタイプで、あんまりこういうこと思わないタイプなんですけど
これまで舞台に対して、ちさるんと話したことは、
なんかすごく本当な感じがしてしまって、
ちさるんの「うたっちょんが舞台応援してくれるの嬉しい」とか、この言葉はなぜか特別で。
正直、この写真はよく見てた。
気持ち悪いけど、それくらい大切でした。
がんばれーって思ってた。
四季のリトルマーメイドを観に行ったときに買ったパンフの出演者欄に「伊藤千咲美」って書いて写真撮ったのも懐かしい。何年前かな(笑)
とか。
昨日はいろんなことを思い出していました。
舞台の予約をしました。
(話脱線系接続詞下手系男子)
しかしながら、
昨日14時にメールを送ったけど返信は来ず。
翌日、新幹線で向かって、「当日券もありません。」ってなったらシャレにならないなぁ〜(笑)とか思ったんですが、夜中の2時前かな?に返信くれて。
あぁホントに観れるんだ。
って嬉しくなって安心して寝れました(笑)
ありがとうございます。マジで。
6時に目覚め、あー日曜のこんな時間に起きる事ないから知らない番組やってる。とか思いながら、そんな非日常がまた今日という日を少し特別なものにしてくれました。
このペースで行くと、新幹線乗る前にm&mのピーナッツ買ったのに食べずに降りた話とかまで言いそうなのでもう少し速度をあげて。
会場のndp studioに着き、席に座ると隣に荷物を置いてらっしゃった方が戻ってきて顔をあげるとGEMの頃にお話ししていたファンの方で。
こんだけある席の中で唯一のお知り合いが隣だったのにも驚きましたが、名古屋の方なので久しぶりに会えて嬉しかったですね。
夜公演までの間も一緒にいてもらったのに、ひたすら目の前でちさるんに手紙書いてる状況なのに、付き合っていただいて感謝しかないです、、ありがとうございました!
と懐かしい出会いもあり。
では、ここからネタバレですので、
まだこれから観に行く方は見ないでください。
(衝撃的に長い前フリ)
さぁ、ようやく感想です。
ほんとにねぇ、話長いんすよ。
すみません困りますね。
まず。
本当に面白かった。
今日は何度も謝ることになりますが、
ホントに期待以上。
ナメてました。
ちさるんの初舞台を観に行く。
どんなものでも。
そんな気持ちがあったのは事実。
キャストのレベルの高さ。
それと1番驚いたのは演出や本気度。
元々ハードル激下げで行ったので失礼な感想ばかりですが、
本気でやってる舞台だった。
これが1番よかったし、嬉しかった。
あぁ、このプロジェクトは本気なんだってわかった。
この日のキャストは、最初にも載せた画像ですがこちら。
はい。
ちさるん以外、存じておりませんが、
もう謝りませんよ。(どうした)
さきほどのお知り合いの方の情報によると、
横島さんは元AKBで、他の方もローカルアイドルをやってたりするらしい。
確かにものすごいAKB顔だ。
松井珠理奈?と思うほど。
そして、13歳が2人も。
うぇ〜若けぇ〜〜。たぶん苦手だぁ〜。
と思ったんですが、
この13歳たちがとんでもなかった。
話のあらすじは、
昔、大怪我でアイドルをデビュー直前で?挫折したハツ子がプロデュースする5人組アイドル「LOVE♡KNOWN」の物語。
序盤に、「なぜみんなココに来たのか?」をひとりずつ歌に乗せて語る"モチベーション!"という曲があるんですが、ココが最高。
カレン役の13歳、今枝桜ちゃん(昔の浅川がヘラヘラしてるときの顔に似ている)からはじまるんですが、ここがまずイイ。
気持ちが歌にノッているし、
鏡を使った演出がホントによくできてる。
メッセージと合っていて力強く心地イイ。
あと、これまで地味に自分を抑えて暮らしてた子が本気出すってのは誰しも共感もするし、夢をみることのストーリーに気持ちが入る。
そのあとの曲たちも、横島さんのホノカもまさに役とこの子がピッタリで、「この子はそんな風に暮らしてきただろうなw」というのが滲み出ていて◯。
このコミカルシーンは振り付け含めてみんな可愛くてイイ。
帰国子女?のマナカもイメージにあってる。
マナカだけでもないけど、この舞台自体が少しビリーエリオットのリトルダンサーにも似たところがある気がします。
何が?って難しいけど、なんか。
カノンの曲は、「いもうと」という箇所の音程や言い方が難しそうだったから、妹の名前を先に名乗って言いやすい名前だったら歌のクオリティもなお良くなりそう。
そして、この公演の中で最も最高の瞬間だと言っていいのが、この曲のラスト。
俺が名古屋在住ならこの瞬間観に仕事終わりに行きたいくらい。
もう1人の13歳、ケイト役の甘夏のん。
死んだ幽霊の好子(よしこ)がケイトに憑依して、
「それでもー!その夢は叶わずに消えてしまった!どうして!もう旅立つのかー!生まれてー!きたことの意味は何なのだろうか!私のー、私だけの、夢ー!夢ー!夢ー!!」
と歌うあのシーンがもう。
照明の演出、曲のアレンジ、
そしてなによりケイト(好子)を演じる甘夏のんさんの
好子の本気の心から溢れ出た気持ちが爆発するあの演技。
マジでここが最高の瞬間だと思います。
目の前で観てヤバかった。
なぜサントラが無いのだ!!!!!
クソぉぉぉ!!!!!!!!!!
この子は歌に力があるし、ケイトの誠実さ、優しさ。好子の想いの強さ。そして甘夏のんさんそのものから出るアイドルとしてのしたたかさ。
全てが、あーこの子はちょっとスゲェなと思って、この子を知れたのは観てよかったなと思えた大きな理由の1つ。
昼に「うわ、ここヤバいな」ってなって、
夜公演は、この瞬間を楽しみにみました。
結局この子が気になりすぎて、
夜公演でチェキ撮って話したんですけど、
13歳の子とチェキとか絶対撮ることないと思ってたけど、
マジのミライモンスターだから記念になりました。
まぁぜったい近い将来どっかで舞台やるでしょ。
ホントに歌だけじゃなく、演技もワンパターンじゃないし、
強さも弱さも、凛とした感じも、
いろんな表情が出来るし、いろんな表情の声や歌が歌えるんで13歳でコレは逆に心配。
ライブパートの表情とかも完成されててスゴい。
ハードル上げまくりで、イシンバエワが棒使っても跳べるかどうかって感じですけどね。
このチーム内でのアイドル、プロアマの序列はわかりませんが、舞台の構成的には、ちさるんとのんちゃんが主演に近いと思うんですけど、このチームで少し抜けて力を持った2人が、ちゃんと重要な役を担ってるのも良い。
もう1つの見所というか好きなシーンが、
社長に騙されてハツ子は絶望の中、
メンバーが前を向いてレッスンをはじめるシーン。
もうおしまいだ。
そんな気持ちの中、かずきが差し入れを持ってくる。
ここからのコントラストが見事だった。
この前向きなレッスン風景をハツ子から見た景色で描かれていて、
メンバーたちが"まだ道は続いている"と切り替えて繋げようとする中で、
ハツ子は、
どうしたらいい...。
どうにかしないと...。
できない。
わからない。
でも責任がある...。
どうしたら?
どうすることもできない。
自分にはできない。
考えても考えてもダメ。
どうしよう。どうしよう。
という背筋が凍るプレッシャーに押し潰されていく姿が、明るいレッスン曲を見事に狂ったホラー調に変えて、このときの4人の演技はマジで怖い。
ゾッとする。
かずきが言った「なんでこの子達は練習しているんだ?」という何気ない言葉。
ホントに言ったかすら怪しいこの言葉がハツ子の頭の中で延々と流れるさまもまさにその通りの心境。素晴らしい。
ハツ子から見たらホントにこんな心境だよね、がよく出てるこのシーン。
最後はハツ子目線ではなく客観的に見る演出になってて、
通常アレンジのレッスン曲を4人が元気に踊るシーンにフォーカス。
ハツ子絶望シーンにワンカット同じ光量で照らし、
また4人にフォーカスする照明の切り替わりがイイ。
ここは主観なしの客観的な絵なのに、
さっきまでの演出のおかげで、ハツ子が見事に絶望の中にいることがわかる。
で、少し戻って冒頭のちさるんの歌シーン。
すごく良くて、俺が観たかった景色だと思った。
その後も何度も少しだけ気持ちが舞台を抜け出して、「伊藤千咲美のミュージカル」を意識してしまって、
素敵すぎる光景にこみ上げるものが襲ってきました。
やっぱ好きだなぁと思ったし、
目の前でミュージカルをする姿に込み上げてきたし、
ちさるんの舞台ずっと観たいなぁと思った。
あとは、、
結構チラチラこの舞台で伝えたいことを言葉にしていて、
そこは言葉にしなくてもわかるんじゃないかなぁと思うところもあったけど、
この舞台で伝えたかったこと。は自分の考えとも近いことが多くて良かった。
最後のデカい被り物でみんなで歌うシーンは、
あの格好で色の分け方はアレがベストか、少しわかりませんが、総じてよかった。
あえてココはどうかなと思ったことを書くとしたら、
ラストの横浜のフェスに出るとき。
ホノカが加わる流れは当然必要なんだけど、
あそこで加わると「デカいフェスに出ることが決まったから戻ってきた」という結局お前は自分に有利な方に動くだけだなって、本来のホノカの気持ちと違う印象になるので、
社長に騙され、デビュー出来ないことを知った段階で、その知らせを聞いて戻ってきたホノカに対して戻ることを許したシーンのあとで、
実は...と横浜フェスの話をした方がよかった。
時間の関係だと思いますし、本質的にはもうこの時点では話は終わっていて、おそらく演出とすると飛ばしてもいいとの判断なので理解はしてます。
また、冒頭でハツ子やカノンも確か言ってたけど、「お客さんを置いていったらダメ」という趣旨の話をする中で、横浜のライブは好子さんが出て行くタイミングもヤバいし、
突然、お客さんもはじめて見るライブのMCで「6人目のメンバー」の話をされてもお客さんは「???」だと思うのだが、、と思ったけどコレもいろんな面を考えて全然問題なし。
あとは簡単な話、横浜のフェスってアイドル横丁やa-nation的なの想像したけど出てなぜアンコールがあるのか。
ケイトに憑依した好子とそのまま一緒にやるというのは、
なんか経験なさ過ぎてホントにケイトが戻ってくるのか不安すぎてもうそれこそ生きた心地しないし、
みんなよくオッケーしたなと(笑)
いやわかるよ、わかるんだよ。
でもケイトの身に起こることがわからなさすぎて(笑)
という、まぁ全部どうでもいいですね。
そんなことはわかってるけどあえてやってますという事ばかりです。
あとは、
パンフレットが少しあっさりし過ぎ。
パンフレットはネタバレオッケーにして、ケイトに乗り移った幽霊の名前を記載して欲しい。(歌詞に好子の記載あり)
あーあと前説?で出てた城所さんは、アンダーなので基本出ないみたいですが、
確かにホノカ役も似合うんですけど、
マナカ役でスタメンを脅かすことも選択肢なのかなと思いました。
で、1番悲しいのはサントラがないことですね。
残念。これがあればなー。うん。
見た感じ、この舞台は正面の1番後ろ3列目で見るのが個人的におススメ。
各種演出を広く体験できるし、
モチベーション!の鏡演出と、ラストの好子憑依が綺麗かつパワフルに見れるしね。
ただ、この舞台、会場を広く使うので他の席は例えば1番前とかだと後ろ見えないんですけど、
後ろでなにかをやるシーンはちゃんと鏡に反射して見える工夫がされてたりして、よく考えてできてるんですよね。
ちさるんが7☆3でアイドルを続ける道を選んだとき、「舞台じゃないんだ。」って気持ちがあったのは事実。
あれから少し。
今は「良い場所見つけたなぁ」という気持ち。
ほんとに久々にあえて、
素晴らしいパフォーマンスで、
どちらかと言えばグループでは支えることの多かったちさるんが、
このプロジェクトを引っ張っている姿を見て、
いい気持ちになりました。
名古屋、行ってよかった。
またこのGIRL'S DREAM PROJECTの舞台観たいな。
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