おもしろいこと言わないようにしようと思った話

最近、会社に新人が数名配属されまして。






この前歓迎会があって。




歓迎会はまぁ普通に終わったんですけどね。






その次の週に会話している中で、



「来年自分たちが幹事をするときは変えたい。」



という志を聞いたわけです。





「例えばどういうところを変えたいの?」



っていう会話の中で



へ〜っと思った話なんですけど。











うちの組織はわりと"会"では出し物というか、わりと準備するんですけど。




今回は歓迎会ということで、

新人のことを知ってもらうために

新人にまつわるクイズを進めていったんですね。





歌が得意な子であれば、


「○○くんが歌っているのは次のうちどれでしょう。」


とか。





その中で、


有名大学の付属からずっと上がってきた高学歴の子がいて。

そこで卒業研究の内容とかも振り返ったりして。


数学とかの分野でしたかね。





でまぁ、話のオチとして、

「まぁこの部では役には立たないでしょうけど!」



っていう感じで、司会をしていた事業部長が話を落として次にいったわけです。





これが


そのイジられた当事者の彼ではない別の新人が、



「信頼関係ができた人ならまだしも初めて話すくらいの人がそういう事を言うのは不快でした」


っていうわけです。







個人的な感想は、

コレ面白い話だなと思いました。






「役に立たない!」



って、

脈略なく活字で書くとアレだし別に面白くないですけど、



実際はかなりスムーズな流れでちゃんと笑いも取れていて、わりと綺麗に落ちてたんですよ。

トークの流れとしては結構うまく成功していました。




「では次」って言ったのと同じくらいの話だったというか。





当日はちゃんと綺麗にウケもとりつつ進めたうえで、

本質的には「たいして役に立たない」という言葉に変えて、

彼の経歴みたいなのを、みんなに紹介していた意図しかないわけです。




観ていた人達の感覚としては、

「へーすごいですね~」っていう印象と

偉い人がウケを取りに行ったということを正確に認識していただけ。




でも、新人は違ったわけです。






ヤフーのコメント欄やTwitterのニュースのリプって、

狭い世界の人だけが集まってるんだと思っていたので。




こうした表面的な捉え方をする人達の存在を、

はじめて生身の目の前に存在した人間から聞いて、

まぁまぁな「へ~」と共に、どこかしっくりくるというか。




あぁ、もう今の若い人ってそういう冗談とか、

本当はこういう意味で言ってるとか、

そういう表現を理解しないようにしてるんだっていうのを。


理解できないっていうと悪いみたいだけど、

理解してはいけないような育て方を日本はしてきたんだなぁっていうか。





"ハラスメントは受け手がどう思うか。"


って言葉をそのまま受け取って。


本来は相手がどういう想いで、どういう意図で言ったか、それはわかった上で、それでもなお不快だった。

それが受け手がどう思うか。

なんだけど、

相手はどうでもいいから、
自分がどう思うかみたいな印象。




彼の話では、彼だけではなく、

「自分の周りはほとんどそう思うと思う」

らしいんですけど。


まぁそこは信じたわけではないけど、

そうなのかもなぁとは思いました。







この他にも、



「身体を鍛えている」というプロフィールだった子の


「上半身の写真はどれでしょう。」というクイズで、


3枚の写真を並べてクイズしたんですけど。





それを当事者ではない彼が見て。





「『凄いなぁ~』ってなるならまだしも、他の2枚の方がムキムキだった」



ことが不快だった。と

真面目な顔をして言うんですよね。





なんというか、

あぁ、そうなんだ。

そういうことなんだよね。今って。



って思ったのと、



薄々というか着実にネットの世界で主に感じていた



「本当のこと」が通用しない薄っぺらい思考というか。




あの人はそう思ってその言葉を言ってない。とか。




そういうのは関係ない。

っていうのが、本当に関係ないんだなぁというか。




基本的になぜ悪い表現を使うかって。

・ウケを取るため

・おもしろいと思って

・思ってないけどソレを言う流れだから




っていうことで、

その人が悪いわけではないことが多いんだけど。



というか、

筋肉のくだりレベルまでいってしまうと




誰かを悪者にしないと気が済まないのかな。




とまで思ってしまうんですけど。

でも、彼らはそういうことでもないんでしょう。



マジで言ってるんでしょう。




あとは、普通に自分よりずっと偉い人が話してることに対して

同じような立場で、「あれはちょっと違うよな~」っていう考えも


自分の場合はもっとハードルが高いというか。




あの程度を

不快に思えるってすごいなって。







いろいろ考え過ぎて、細かいこと言い出してる感じになってるけど、



感じたことの9割は、




え、今その人そういうこと言ってるんじゃないよ。

それは、、みんなのことを紹介する意図で、ちゃんと俺らは良い印象で受け取れてるよ、、それにウケを狙っただけ…。話を一度落として次の話題に進んだだけ、だよね、、あきらかに。

え、、え、、?ん?



という、その辺の、


その人がなんでソレ言ったんか

その行動したのかみたいなのが、



悪い言葉を使った瞬間に、

今までの笑いのために蓄積した流れとかも全て無視して

その「悪い言葉」ってだけで「無」になるというか。





とりあえず、もう「おもしろいことを言う」という概念は捨てないといけない。



って思った話でした。




思っただけですけどね。





関係ないけど、ドラマはフィクションで観れるのに、お笑いとか漫才は見れないですよね。

よくM-1とかでボケに対して、
「えーーーーー」っていうベッキーみたいなこと言う女の人増えてますけど

なんでお笑いのボケって通じなくなったんでしょうか。


えーーー!?

じゃないんですよね。
いや、嘘だよ。

嘘っていうか、ボケなんよ。
その、、えーーー?とかじゃなくて、、

っていう。


なので、とりあえず会社でおもしろいことは言わない。
テレビも死にかけてるからラジオを聞こう。

そんな話でした。ちゃんちゃん

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